024049 ランダム
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祝5年1組(実話)

小学生の記憶・・・
5年1組
「わーい!ついに5年生だ!」
1組には友達があまりいなく、なんだかなぁって思っていたが、
何にも考えていなかった。
自分は今までまじめに勉強をし、落ち着いた子ではなく、
とてもやんちゃで、牛乳一気飲みを6本やって家で
真っ白なげろを吐いた経験すらもつ兵であった。
1組になって序盤、仲良しが自分を含め5人になった。
エリートなK君
ゲーム好きなM君、I君
野球好きなH君
そして自分である。
このメンバーからみてわかるとうり自分には何も特徴がなく、
小学生ながら友情への先行き不安を抱いていた。今の日本の景気
のように・・・
平和に過ごしつつ幸せに1学期は終了した。
だが!ここで大きな問題が発生!!!
クラスで一番横にも縦にもでかい稲君が・・・
怒り出すと記憶が電気のヒューズがとんだとき同様
ぷっつりと消えてしまうのだ。
さらに彼は小学校5年生ながら80キロ170センチは
あろーかというビッグ稲君である。
稲がそれだけでかけりゃ~食糧危機もないのになっと書きながらぼやきつつ
そうそう稲君の話題に戻そう。
稲君は口から泡をふいて、ものすごい勢いで授業中
あばれだした。
原因は隣の男の子が『稲君って友達いないね』っと
誰でも言われたくないことをそいつがやすやすと言ってしまったためだった
先生は女性。当然稲君のこの状態をしらない。
僕らみんなしらなかった。
彼が怒るとまさかそんな風になるなんて。

そんな稲君がなんでそんなことになってしまったのかがうかがえる。
彼の家は両親ともに稲君がやや太っているということだけで
暴力を加え、結構あざができていた。
その頃は『虐待』という言葉がまったく世間の頭にはなく、
たったの10年前なのに素通りされていたのです。
自分も稲君がなんであざがたくさんあるのだろ?
と疑問に思っておきながらまったくそれを先生にいうことが
できなかったことをとてもやりきれない気持ちです。
その原因が少しわかったのが6年生の頃であり、
誰も何故稲君が突発的に暴力に走り、意識を失うほど
興奮状態になっていたのかわからなかった。
何がなんでも先生は力づくで彼をとめよーと奮闘し、
それに対抗する形で稲君の本能が火山のごとく爆発し、
授業どころではなかった。
ありがたいことに、自分含む5人は稲君と
ある程度仲がよくコミュニケーションをとっていたので
殴られたりはしなかったが、そんな彼をからかい、
侮辱し、故意的に普通の状況から
暴走する稲君へかわるように行動する人間はいるものだ。
ある日そいつが稲君に対して「友達いるの?」って
馬鹿にしたような口調で問いただしたせいで
稲君は口から少し泡を吹いて爆発し、まるで
火山の煙のように泡を眺めてしまったのが今だに鮮明に残っている。
そしてこの暴れまくり授業が崩壊するのが2年間続き
なんだか勉強どころではなかった小学生高学年であった。


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